初めてのDX｜江戸川区中小企業DX応援隊

「なぜ今、DX（デジタルトランス
フォーメーション）が
求められているのでしょうか。
導入により、どのような利点・
効果があるのでしょうか。
DXが必要な背景から、
導入に向けた心がまえまで、
わかりやすく紹介します。

そもそも「DX」とは？

DX（デジタルトランスフォーメーション）とは企業の経営課題解決を目的として、デジタル技術等を活用し、新たな企業の価値を生み出すことです。

単に日々の業務をIT化することではなく、長期的なビジネス環境の変化を見据え、データとデジタル技術を活用し、顧客の目線で業務形態やサービス形態そのものを見直すこと。さらには過去の慣例から脱却し、経営方針や社内の風土、価値観まで変えてしまうのがDXです。

企業間の連携を促す
基盤システムの構築で生産性アップ
（精密部品加工業）
- 課題とビジョン
  
  生産性と賃金が上がらない状況を打開し、地域や顧客、従業員に選ばれる会社になる。
- 5～10年後の目標
  
  生産性を30％アップさせその結果、従業員の可処分所得を3％向上させる。
- 具体的な対策
  
  基盤システムを刷新し、IT人材の確保、業務フローや組織体制の変革、意識改革を推進。
- 成果
  
  産学間連携で新たなシステムプラットフォームを開発し、地域の企業間でデータ基盤を共有することで生産性向上を実現。
[参考資料]経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 」
経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 実践の手引き（要約版）」
配車や人員配置をクラウドで一元管理し、
業務を最適化
（一般貨物自動車運送業）
- 課題とビジョン
  
  作業担当の属人化やブラックボックス化など、業務に対する課題を解消し、ITに対する意識改革。
- 5～10年後の目標
  
  IT経営の専門家との対話を通じて、経営ビジョンを明確化。九州全域をカバーすることを目指す。
- 具体的な対策
  
  業務継続の危機を実感し、基幹のある業務プロセス全体のクラウドシステムへの切り替えを実施。
- 成果
  
  システム上で人員や機材配置の一覧化に成功。受注のスムーズ化や拠点間の融通など業務を最適化し、生産性が向上した。
[参考資料]経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 」
経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 実践の手引き（要約版）」
データを武器に
加工ソリューション企業へ変身
（機械加工業）
- 課題とビジョン
  
  システム上で人員や機材配置の一覧化に成功。受注のスムーズ化や拠点間の融通など業務を最適化し、生産性が向上した。
- 5～10年後の目標
  
  現場の課題を解決し、「面白い、わくわくする機械加工」として、日本のものづくりに貢献。
- 具体的な対策
  
  課題解決のために自社が発案した機械加工のDX支援サービスを、人材派遣や外部との橋渡しとして提供する。
- 成果
  
  DX支援サービスによる業界の最適化支援を通じ、ものづくりを担う人材を、自社及びクライアントの現場で育てることに成功。
[参考資料]経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 」
経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 実践の手引き（要約版）」
油圧の修理屋が検査システムを開発する
AIカンパニーへ
（油圧メンテナンス業）
- 課題とビジョン
  
  業界の衰退を防ぎ、人やもの、設備の存在価値を高めることで、豊かな社会実現に貢献する。
- 5～10年後の目標
  
  独自のAI外観検査システムを開発し、低コストでの導入を実現。収益の柱へと成長させる。
- 具体的な対策
  
  売上の10％を新規事業へと投資し、海外の人材や産官学との連携、外部人材を積極的に活用。
- 成果
  
  中小製造業の外観検査において、デジタル化の推進に貢献。顧客自身がデータを蓄積することで、若手人材の育成が可能になった。
[参考資料]経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 」
経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 実践の手引き（要約版）」
製造現場の課題に精通したエンジニアが
DX製品を開発
（自動車部品製造業）
- 課題とビジョン
  
  業界の変革を迫られている危機を打開し、技術の深化をベースに日本のものづくりをサポート。
- 5～10年後の目標
  
  これまで培ったノウハウに、最新技術を融合し、新しいものづくりの形を確立させる。
- 具体的な対策
  
  現場の課題を理解したエンジニアを常駐させることで、素早い改良・開発を推し進める。
- 成果
  
  情報連携を強化し、生産性や品質の向上を実現。このノウハウを活かしたDXサービスを他社へと展開し、業界全体のDX化推進に助力。
[参考資料]経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 」
経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 実践の手引き（要約版）」
ITコーディネーターが伴走し
DX戦略を経営の柱に
（電気機械器具製造業）
- 課題とビジョン
  
  デジタル技術の進化の速さに対応し、ものづくりの環境変化を社内一丸となって解決する。
- 5～10年後の目標
  
  ITコーディネーターを通じて課題を明確化。変圧器や半導体製造機を「人の手を介するものづくり」で製造し、世界のインフラを支える唯一無二の企業を目指す。
- 具体的な対策
  
  DX委員会を設立し、経営面での課題をデータに基づき判断。バックオフィスの最適化で解決し、生産効率を向上。
- 成果
  
  DX認定の取得やITC協会での最優秀賞を受賞。DXモデルとして、日本のものづくり企業の模範となる動きを実現する。
[参考資料]経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 」
経済産業省「デジタルガバナンスコード 2.0 実践の手引き（要約版）」